ヒマラヤカモシカの話。
話は昨年秋にさかのぼる。
11月、3万円セロー225、本州ツーリングに出発。
仙台でスピードメーター不動、福島でオーバーフロー、滋賀でタコメーター不動、とどめとばかりに北海道で大雪。車庫前が埋没。
そして帰宅後キャブを開けた直後から続く不調。アイドリングしない、すごく薄い、エンジンがカリカリいうくらい薄い、むしろエキパイが真っ赤、等々。
そんな中、我々はいまいち調子の悪いセローを何とかすべく、これまであの手この手を打ってきた。
しかし、現実は非情である。
情けないことに、キャブを新品に入れ替えたにもかかわらず、症状は出続け、多少ましになったものの、アイドリングするようにするとスロットルを開けた時にストールし、それを解消しようとすると今度はアイドリングしなくなる、と、あちらを立てればこちらが立たず状態で、不本意ながら不調のままガレージの移転をしたのが先月の話。
そこで、いまさら、ようやく、重い腰を上げ、このたび諸々の不具合を何とかすべく、このセロー225を再び下駄として利用すべく、整備に取り掛かったのである。
Mk-VI サンマンセロー改・エインヘリヤルモデルのエインヘリヤル整備記録
まずタコメーターがこんなのなので、アイドリング回転数がまったく分からない。
ひとまず、今時点でのキャブセットが以下。
MJ:120
— 国崎こま (@KomaTAS) 2016年8月26日
SJ:38
JN:N80F
PS:1/4
アイドリング不安定でほっとくと止まる。PS開けるとアフター。SJ領域でガス足りてない?
怪しいところ
・SJの番手が足りてない(燃料系の問題)
・数回~数十回に一回明らかに失火してる(点火系の問題)
・もしかしたらバッテリーも怪しいかも?(充電系の問題)
…ええい面倒くさい!手あたり次第点検してしまえ!!
・SJの番手を#38から#45に変更
少なくともアフターファイアは出なくなった。AS3/4回転戻しでアイドリングする。でも失火もする。プラグを変えてみたけどだめ。
チャージコイル、ステーターコイルの点検</3>
とりあえず怪しげな端子をすべて導通確認。テスターが電池切れ気味なのか、抵抗モードで音がしないので、大人しく計測してたら異常確認…
ステーターコイルから生えてる3端子のうち、黄線と緑線が導通していないんですけど??
→配線図を眺めてたら解決した。緑線と赤線はそもそもGNDに落ちてない。黄線とGND(シリンダーヘッド)で導通があれば正常みたい。
イグニッションコイルの点検</3>
抵抗値は正常。抵抗値は…
…!?
この明らかにヤバそうな、いかにも亀裂入って浸水して錆びてマスみたいな痕跡は何!?
明らかに異常なので、この際点火系統をリフレッシュすべく早速手配。
中華です。お金がないのでこんなものしか手配できなかったよ…
でもプラグキャップとプラグコードは安心と信頼の新品を手配。
無事火花は飛んだのでOK!
理論上効果があると思われる、IGコイル二次側-シリンダーヘッド間と、シリンダーヘッド-バッテリーマイナス間へのアース戦も手配して、準備は万端。
そして本日、外装を組み上げて久々に元の姿に戻ったエインヘリヤルセロー。
気になる諸問題は…
キュルットットトトトトトトトットトトトトットトトトトトットトトトト
完全には!直って!ません!でした!!!
でもほら、アイドリングとスロットルのツキは両立できたし、PWK28の下流側のスロー穴ふさいだ状態でもアイドリング安定するようになったし、失火はするといってもストールしなくなったし、信号待ちで微妙にスロットル開ける必要もなくなったし、フケ上がりはPWK28効果で素晴らしいし、点火系とバッテリーも新品だし…
結論:100点満点では75点くらいしかあげられないけど、及第点ではないでしょうか。
実際整備してみて、フツーに街乗りに使えるようにはなったと思う。
あと久々にセローに乗ってみて、思ったよりトルクあるなこれ?と感じた。これが整備の効果なのか、久々に乗ったからなのかまではわからない。
ただ、一時期はぶん投げようと思っていたセローが、こうしてまた乗れるようになるのは、やっぱり嬉しいものである。
あとは箱をつければ、新川でもなんでも来やがれってんだ!
(整備後に燃料コックの不調に気付いたけど、これは見なかったことにしよう…)
最近キーボードのFキーがピンポイントで壊れて、ろるでFlashできずに困っています。
だれか僕にCelestine SorakaのSkinをください…