なげざっき

ついったーに書けない文字数まとめ。

えぞしか

セローは直りましたか?
(直って)ないです。


エインヘリヤルセローのエインヘリヤル修理の話です。

前回の整備の結果、「直ったとは書いたが特に何も変わってないぜ」状態になったうえ、今までは出ていなかった「高回転時の失火(ガス欠に似る)」のSDPを発現し、いよいよドナドナ秒読みまで追い詰められたセロー225。
(直した当日夜には発症しなかったのに、後日朝MJ#120→#125にしてテストランしてみたら発症する有様だよ!もしかして燃調濃すぎ?でもプラグの碍子は比較的白い)
そのまま即バラして元通り置物になり、普段の足にも996を使う有様で、もはや下駄ってなんだったっけ?ってそういう…
そんなこんなで存在意義が希薄になりつつあるセローを何とかすべく、日米から強力な助っ人(補修部品)が現れたのが今回までのあらすじ。

ひとまず、今日までに気になっている症状をまとめると以下の通り。

1.アイドリングが安定していない
 信号待ちでスロットルを微妙に開けなければストールする症状は消えたものの、数発に一発失火する症状は変わらず。アイドリング回転数を上げれば気にならないけれど、なんとなくすっきりしないよね。今回の整備で部分的に解決。
2.高回転時に失火する
 今回の新症状。主にギア、速度に関係なくスロットル全開時に発生していると思われ、症状としては断続的なガス欠に近い。ノッキングのような症状だけれど、プラグの焼け色は正常で、異常燃焼の気配は見当たらない。念入りに暖気した後に発生。今回の整備で未解決・未確認。
3.ニュートラルランプが暗い
 クラッチを握ると明るさが変わるので、ほぼ間違いなくニュートラルスイッチの接触不良だね!ニュートラルスイッチを交換したら解決。心なしかニュートラルにも入れやすくなった印象。

Mk-VI サンマンセロー改・エインヘリヤルモデルのエインヘリヤル整備記録

今回用意したものは…

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↑ホイールベアリングと、リアホイールのオイルシール

のっけからアイドリングとか失火とか全無視です。作業順なので…
古いベアリングはごろつき、古いオイルシールに至っては亀裂から水が入り込んでサビでアクスルシャフト周りが壊滅している有様だったので、ずっと変えよう変えようと思って部品だけ発注して机の片隅でホコリをかぶっていたものを、今回ようやく交換。

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↑ちゃんとシールされてて安心。

そして、失火対策として期待されていたチャージコイル(ステーターコイル)とピックアップコイル、ガスケット、ニュートラルスイッチ、あとは今まで破壊してしまったボルトとかを注文。

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↑こちらが本命。ガスケットの材質が変わったかな?

…で、作業してみた結果から言えば

敗北

と言わざるを得ないでしょう(絶望

まず、コイル類の交換自体はそんなにてこずることもなく、チャージコイルの被膜が分厚くてケースに収まらなかったので被膜を破り捨てたり、ゴムパッキンが明らかにサイズオーバーだったので削ったうえシリコンシーラントを打って無理やりねじ込んだり、そんなこんながあったものの、無事装着。
カバーを閉めるときに、新しく用意したキャップボルトが2本足りなかったことに気づいた話はやめよう。

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↑実は18日に買いに行ったときの写真でも足りてなかった。ああ恥ずかしい…

ついでに(交換したかどうか不安だった)ガソリンコックも点検。これは前回交換済みと確認、異常なし。もしかしたらと思ってタンクキャップもばらしてみたけれど、これも空気の経路に詰まり等なく問題なしと判定。
ちなみに、大き目のサビの塊がコックのストレーナーに引っかかってた。タンククリーニングした後しばらく燃料フィルターを付けていたのは正解だったかもしれない。

その状態でたっぷり暖気をし、静止状態であれこれチェックしてみたけれど、相変わらず失火は直らず。これは実走テストしてみないと何とも言えないけれど、アイドリングのあの不安になる失火は直っていなかったので、いよいよ点火系はCDIを疑うレベルに。

ただ、今回の整備でアイドリング回転数については、満足いかないまでも以前のような脈動もなく暖まればそれなりに安定するようになったので、もしかしたら今まで空気か燃料の経路のどこかが一時的に詰まっていた可能性はありうる。

ちなみに、セローにPWKを入れた時のConsは今までの整備であらかた潰せたから、そこに関しては今後手を加えることはあまりないと思う。

総括:いまいちパッとしないけど走ることはできそう

失火の原因究明についてはやれることをやりつくした感じだし、これ以上神経質になって突き詰めるといよいよキリがなさそうだから、ひとまず実走して大きな問題がなければセローはこのまま運用することにします。
走らない置物より、走る乗り物でいてほしいからね。せめてもの願い。


…なんとなく感づいてはいたけれど、これが素人整備の限界なのかもしれない。
本腰入れて直したいなら、信頼できるショップに丸投げしたほうが確実かもしれません。



アイドリング回転数なんていちいち気にしない大雑把な性格になるのが一番手っ取り早い気がする!アメリカーーーン!!