Xperia XZ Premiumの発売から2年以上経過しましたが、皆様XZPにバッチリフィットするガラスフィルムを見つけられましたか?
結論から述べると、今回のガラスフィルムも鉄板にはなれなさそうでした…。
うちのXZPには最初、所謂Deffの4000円のほうのガラスフィルムを貼っていました。
いいフィルムだったんですが、ひとつ致命的だったのは「衝撃に弱く落とすと外れる」こと。
3回目の落下で、哀れフィルムはゴミまみれで使い物にならなくなってしまいました…
落下でフィルムを破壊したあとは、ずっとフィルムを貼らずに1年近く使っていましたが、今度は液晶のコーティングが親指の当たる部分だけどんどん剥がれていきました。
いかにゴリラガラス5といえども、コーティングまで強いわけではありませんからね。
時は流れて先日、XZPを外装交換に出して液晶が新品になったので、一時期某所で話題になっていた
「2.5D強化ガラス、全面吸着」
のガラスフィルムを試してみることにしました!!
XZPのガラスフィルム難民を導く星となるか
期待の新星!?「CirKou」
例のブツはこちらです。AliExpressでXperia XZ Premium用として販売されているガラスフィルムになります。
枠ありの2.5Dガラス、0.33mm、強化ガラス、全面吸着を謳っています。
このストアのポイントは、商品写真としてCGや加工された写真ではなく、実際の商品を撮影したものをほぼそのまま掲載しているところにあります。
こういったストアで買い物をすると、届いてみたらイメージと違った…ということを防ぎやすくなりますね。
それなりにしっかりしたパッケージを開封すると、ガラスフィルム2枚と、アクセサリーキットが2つ入っています。
内容物はこれだけで、説明書のたぐいは特にありません。
一応、パッケージの中に全機種共通の貼付け説明的なものが書かれていました。
アクセサリーキットの内容物も普通で、一般的な中華ガラスフィルムのアクセサリーキットという感じです。
貼り付けの難易度は特に高くなく、剥がして貼り直すこともできるます。
気泡の抜けは不明だったので、端から押さえて気泡を抜きつつゆっくり貼り付けました。
位置決めは難しいですが、上下スピーカー穴を基準にするとよいでしょう。
タッチ感度はDeffとは比べ物にならないほどよく、何も貼っていないときとあまり遜色ありません。
指紋の付着はそこそこありますが、サッと拭けばキレイになります。
3Dガラスではない(液晶端のカーブはまで対応していない)ためか、サイズは上下左右ともに1mmほど小さめです。
枠の色は真っ黒です。
透過部分と枠の色付き部分に段差はないですが、内側に段差があるのか境界に気泡が僅かに残るのは仕様みたいですね。
透過部分はもちろん全面吸着です。
カメラ、近接センサー、スピーカー部分はくり抜き、メーカーロゴ、インジケーターランプの部分は透過ガラスです。
貼り付けてから3ヶ月ほど経過した現在、メーカーロゴとインジケーターランプの部分へのホコリの侵入はありますが、液晶の透過部分(吸着部分)へのホコリの侵入はありません。
2.5Dガラスなので、ガラスフィルム自体は平面のみカバーします。
ガラスフィルムの端の浮きはごく僅かにありますが、カバーを付けている限り引っかかり等は気になりません。
左が未装着状態、右がガラスフィルム装着状態。
残念ながら、ガラスフィルムの枠が左右ともに1mm弱表示領域を隠してしまいます。
そのため、画面の左右1mm程度が見切れて表示されます。気になる人は気になるでしょう…
ここまでの総評ですが、ガラスフィルムの鉄板というにはあまりにも微妙です。
しかし、XZP用のガラスフィルムが次々絶版になっている今、海外通販とはいえ1枚あたり450円弱で全面吸着のガラスフィルムが手に入るので、コスパはなかなか優秀ではないでしょうか。
ちなみに、3ロット以上まとめ買いすると1枚あたり350円になります。
2.5Dガラスかつ、表示領域が狭まることを許容できる人向けだな、と思いました。
枠あり全面吸着の安牌?「雷神」と比較してみる
続いて、現状枠あり全面吸着では一択扱いされている「雷神」と比較してみましょう。
こちらは1枚あたり1080円なので、CirKouと比べると2倍から3倍弱の価格差があります。
特に注釈無き場合、左が「CirKou」、右が「雷神」です。
フィルムの高さは、雷神のほうがわずかに長くなっています。
また、雷神はメーカーロゴを隠す作りになっていますね。
フィルムの幅も、雷神のほうが見てわかるほど長いです。
貼付け時の上下左右のフィット感については、雷神のほうが明らかに有利でしょう。
CirKouのほうが枠が細く見えますが、雷神は3Dフィルムのためカバー範囲が広く、その差が枠の太さとして現れています。
また、雷神のほうが枠のかぶりが全体で0.5mmほど少ないため、表示領域の見切れはCirKouの左右1mmに対して雷神では左右0.75mm程度になります。
雷神はどのようにしてフィット感を保っているのか、それは雷神の枠の部分が樹脂素材(炭素繊維)で作られており、枠の左右端をわずかに曲げることでより広い範囲をカバーさせているようです。
しかしこれにはデメリットもあり、まず左右端曲がっている部分、それぞれ1mm程度は画面に密着しません。ここからのホコリの侵入の可能性があります。
また、ガラスと樹脂素材を組み合わせているため、表示領域のガラス部分と枠の樹脂部分に明らかな段差があります。これにより、手触りに違和感を覚えるかもしれません。
このあたりはCirKouのほうが優秀ですね。
雷神のメリットは、Amazonで買える入手性の良さ、他のガラスフィルムと比べると低価格で全面吸着であり、表示領域の見切れも枠付きとしては頑張っているほうだと思います。
で、結局CirKouは迷える仔羊を導く星にはなれましたか…?
なれませんでした…
やはり端がラウンドした液晶画面にピッタリ合うガラスフィルムというのは、個体差等も含めると販売が難しいらしく、現在に至るまで鉄板商品というのは出ていません。
現状では、やはりXZPのガラスフィルム選びはどこかで妥協することを強いられているようです。
発売から2年が経過し、今後アクセサリーの類はどんどん姿を消していくと思います。
皆様もどこかで妥協し、よいXZPライフをお過ごしいただければと思います。
僕ですか?
検証用の雷神1枚に加えて、
値引きにつられてCirKouを3箱6枚も買ってしまったので、
しばらくXZPのガラスフィルムには困らなさそうです←