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朝霧の巫女聖地巡礼 出雲・米子・境港編(2024/4/28) - GW本州ツーリング2024

みなさんは『朝霧の巫女』という漫画をご存知ですか(挨拶)

昨年に引き続き、GW本州ツーリング2024では朝霧の巫女の舞台を巡ってきました!
今回の舞台は島根県鳥取県のいわゆる「中海・宍道湖・大山圏域」で、原作8巻~9巻に主に登場しています。

相も変わらず画像多めでお送りします。
今回も漫画と見比べながらお読みください~。

島根県出雲市

出雲市

「よかろう! ならばここで いよいよ正閏の決着を! 正邪曲直を明らかとしよう!」

出雲大社を擁する島根県出雲市の玄関口となる駅です。
作中では皇軍と黄泉軍の戦いの火蓋が切られたのち、黄泉の軍勢が大挙して押し寄せました。
終焉後の世界にもひとコマだけ登場しています。

登場箇所:8巻P84, P198, 9巻P156

NTT西日本出雲ビル

「現世に族生する穢き産屋を打ち砕き 清き焰を喪屋の柱として突き立てよ」

黄泉軍により清き焔で浄化(?)されている電波塔です。
近くにある出雲だんだん広場から撮影すると作中に近い構図になります。

登場箇所:8巻P198

大津町歩道橋

「自らの営為で醜く朽ち落ちた現世を黄泉の竈と産湯で清め 妣上の帰還と神代の復古を高天原の姉上に誇示するのだ!」

黄泉軍の軍勢が進撃するシーンに登場する歩道橋です。
バイパスの開通で下を走る道路が国道9号線から国道184号線に変わっていますが、それ以外はほとんど当時のままです。

登場箇所:8巻P199

出雲市駅前 明日の出雲の駅中心街の看板

「相手は正体なき妖怪悪鬼ども その幽体に物理武器は通じぬ難敵 しかし────」

平田先生が黄泉軍と対峙するシーンに登場する風景です。
かつてはここに「明日の出雲の駅中心街」と書かれた看板と飲食店がありましたが、現在ではどちらも取り壊され、空き地になっています。

登場箇所:8巻P201

★日発オートセンター 出雲営業所

「わたしが忠尋と忠寿に行った仕打ちに報復しようとしたのかもしれない」

八岐大蛇顕現ののち、結実さんのモノローグの背景として登場しました。
作中とは店舗の看板が変わっているほか、道路の電光掲示板が撤去されています。

登場箇所:8巻P76

一畑電車北松江線 中野2踏切

「彼女が赤子を奪うことで現れた子宮の虚無は 消えぬ烙印としてわたしを内から見つめ続けるのだろう」

こちらも同じシーンに登場する踏切です。
写真奥の坂を登ったところが斐伊川の堤防になっており、作中ではその奥に八岐大蛇の巨体が描かれていました。

登場箇所:8巻P77

★神立橋

「ああ 貴女は望みをすべて叶えたのだ」

八岐大蛇の正面が描かれたコマに登場する橋のモデルです。
写真は北側に架かる国道9号バイパスの「からさで大橋」から撮影しました
1938年竣工の歴史ある橋で、神在月で出雲に集まった神々がそれぞれの地に出立する場所であることから神立橋と名付けられたそうです。

拡大してみると橋のシルエットがそっくりです。
神立橋の向こうにはJR山陰本線斐伊川橋りょう、出雲ロマン街道の南神立橋、山陰自動車道も見ることができます。

登場箇所:8巻P80

出雲空港

「ずいぶん物騒になったなあ…」
「そりゃ まあ 戦争だってんだから」
反政府軍だかなんかだっけ?」

黄泉軍との決戦を控え、皇軍が集結するシーンに登場する空港です。
出雲大社にあやかり「出雲縁結び空港」という愛称がつけられています。
ちょうどよくエプロンを一望できる場所があったので、そこから撮影しました。

登場箇所:8巻P107

島根県松江市

★松江大橋から宍道湖大橋を望む

「蛇は?」
「間モナク宍道湖ヨリ上陸シマス」

八岐大蛇が宍道湖を越え、松江に到達するシーンに登場します。
写真は大橋川に架かる「松江大橋」から撮影しましたが、作中の構図を再現しようとすると16mmくらいの広角レンズが必要になります。

登場箇所:9巻P12

宍道湖大橋

「大蛇 宍道湖大橋ニ到達」

八岐大蛇が松江に上陸するとき派手に破壊していた橋です。
大橋川の最も宍道湖寄りに架けられており、かつては有料道路でしたが現在では無料化されています。

登場箇所:9巻P14

★松江中央水産物地方卸売市場

「敵影ノ七割ヲ火制域ニ補足」

松江に上陸した八岐大蛇を見上げるコマで登場した建物です。
屋上に設置された「HITACHI」の看板が目印の建物でしたが、残念ながら建物自体が解体されており、看板ともども現存していませんでした。

登場箇所:9巻P14

松江駅南口

「抗霊子波動流放射!」

このビルの向こうで八岐大蛇が黄泉軍に一撃をお見舞いしていました。
かつてはロータリーに植木がありましたが、現在では駐車場になっています。

登場箇所:9巻P16

★イオン松江ショッピングセンター

「適性反応消失 殲滅を確認 全部隊前へ!」

九十九艦隊の砲撃を受けるシーンで登場します。
外観こそ改装で綺麗になっていますが、建物の形は当時からそのままのようです。

こちらはイオン松江店裏手にある山陰本線の高架です。
ここで皇軍兵士が土嚢を積んで黄泉軍と戦っていました。

そのコマにはイオンの看板も描かれていますが、
現地を見たところ看板を置くにはちょっと不自然な位置だったので、看板は表のものを参考に描かれたのかもしれません。

登場箇所:9巻P19

★大橋北詰交差点

「…奴ら 俺達を黄泉の門まで引き込んで 木槌の合図を待つ気だな」

集約型の信号機が特徴的な交差点です。
忠尋や結実さん、御幸さんがいた陣地はこのあたりにあると思われます。

登場箇所:9巻P20

山陰合同銀行本店展望フロア

「まずは一献一太刀! 閏統に阿る痴れ者どもの酔い痴れ首ッ 刎ね取ってくれよう!」

山陰合同銀行本店ビルの最上階にある展望フロアで、松江市街地や宍道湖松江城も一望できます。
素戔嗚が八岐大蛇に一太刀浴びせるシーンはここからの眺望とよく一致しています。
無料で一般開放されているので、観光で来るのもいいですね。

登場箇所:9巻P28~P29

NTTドコモ島根ビル

「ああ なんてこと!」

素戔嗚に制御を奪われた八岐大蛇が暴走し、屋上の電波塔を破壊していました。
P32, P33の俯瞰構図ではもう一つ電波塔が描かれていますが、そちらは解体され現存しません。(NTT西日本島根支店ビル屋上の鉄塔)

登場箇所:9巻P34

島根県松江市(旧東出雲町

★揖夜神社

「乱裁様 まどろんでおられるのか」

黄泉軍の揖屋本陣が置かれていたのが揖夜神社です。
主祭神伊弉冉命で、大己貴命少彦名命事代主命、武御名方命経津主命が配祀されています。

「御辺に主上のお召しである」

作中では物思いにふける乱裁の回想シーンとともに登場。

「境を上がり 夜見路庵へ」

夜見路庵へ続く坂も実在しています。

「楠木 これに」

夜見路庵は作中のような建物ではなく、こぢんまりとした東屋でした。
この近くには黄泉比良坂があり、黄泉路にちなんで夜見路の名が付けられたそうです。

「木槌は」
「しかと 仰せのままに」

鳥居を別アングルから。

「抗戦の狼煙のつもりか 小癪な」

こちらの拝殿は艦砲射撃が直撃していたところです。
揖夜神社境内は令和7年正遷座祭に向け、各所で工事が行われていました。

登場箇所:8巻P148~P151, P180, P188~P189

山陰自動車道 松江玉造の看板

「ヒャッホーーイ」
「やっかいごとまで満載か?」

出雲で平田先生と巫女委員会が出会った直後のコマで登場した高速道路の看板です。
山陰自動車道上り線346キロポスト付近にあります。

登場箇所:8巻P208

山陰自動車道 宍道湖SA入口

「敵機動部隊 なおも追撃!」

黄泉軍による輜重部隊への襲撃、そして倉子さんが花於と悲しい再開をした場所です。
看板が新しいものに変わっていますが、コンクリート擁壁と跨道橋は当時のままの姿です。

登場箇所:8巻P227, 9巻P5, P156

鳥取県境港市

★境水道沿い 駐車場付近

同時刻・境港

海坊主がざばあ!と出てきた港のモデルです。
ここは駐車場になっており、水木しげるロードの最寄りとあって多くの車が止まっていました。

登場箇所:8巻P214

★巡視船基地

こちらも同じシーンに登場する巡視船基地の看板です。
だいぶ日焼けしていて文字が読み取りづらくなっています。

登場箇所:8巻P214

水木しげるロード 鬼太郎と目玉おやじ

「おや 何ごとだ?」

水木しげるロードの中ほどに鬼太郎と目玉おやじ銅像が設置されています。
作中に近い構図で撮ってみました。

登場箇所:8巻P215

水木しげるロード

「ううむ」
「なんて光景だ!」
「こいつはよういならん いち大事だぞ!」

皇軍兵士が百鬼夜行に遭遇した場所です。
以前はここにサラリーマン山田の銅像も設置されていましたが、現在では境港駅前に移設されているようです。

登場箇所:8巻P216~P217

★境水道大橋

「これより我が九十九艦隊は斐伊川河道を遡上 中海へ進出し主力背面並びに揖屋本陣を強襲します」

日瑠子陛下率いる九十九艦隊が揖屋に殴り込みをかける際に、妖魔ごと戦艦大和の主砲で吹き飛ばした橋です。
上路式と下路式を組み合わせたトラス橋で、阪神高速の港大橋ともまた違った見た目が特徴です。

「主砲榴弾装填 目標 境水道大橋中央径間」

発砲シーンではこちら側からの構図が使われています。

「妖魔ごと完全に粉砕しなさい!」

同じく橋の上からの構図です。
作中と合わせるにはもう少し手前から望遠レンズで撮影すればよさそうでした。
歩行者も渡ることができますが、その際は道の両脇にある細い歩道を通る必要があります。

「主排水指揮所ヨリ報告 限界最浅喫水ニ達ス 針路海底ニ障害 取舵十度」
「…戻セ 舵中央」

作中では中央径間が吹き飛ばされ、そこを戦艦大和がゆっくり通過していました。
それにしても美しい橋ですね。
こちらもかつては有料道路であり、境港市側に料金所の跡地があります。

登場箇所:9巻P7~P10

おわりに

今回は天候に恵まれ、無事ほとんどの舞台を巡ることができました。
しかし、さすがに三都市を1日で巡るのはなかなかにハードでしたね。
結果的に時間切れで松江城には立ち寄れなかったですし。
(まあ、そのほうがまた訪問する口実になるのでよい、という考えでいます)

また、今になって新しい聖地を発見することができたのは大きな収穫でした。
実在の場所をモデルにしたであろうコマもまだ存在することから、今後新たに聖地が発見される可能性もありそうです。

連載開始から実に24年、単行本の完結からも11年経過しましたが、
朝霧の巫女、まだまだ楽しんでいきたいと思います!

アフィリエイトだけど商品提供とかは受けてないよ!全人類が『朝霧の巫女』を読みますように!!