なげざっき

ついったーに書けない文字数まとめ。

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縮退炉搭載X570GT8と、ポンコツI/OコントローラーIT8625E

前回の終わりに

…と思うじゃん?トラブルは起動してからが本番だったんだよッッ!!

と書いたのを覚えていますか?(小声

はい、みなさんお待ちかねのトラブルです。
結論から言うと、X570GT8(実はZ170GT7もそうだったと後に判明するのだが…)に積まれているI/Oコントローラーがポンコツゴミだったことが全ての元凶でした。

呆れと怒りでまともな文章を書く能力を喪失したので、箇条書きで現象を伝えたいと思います。

  • 室温20.5℃なのに、Windows起動後のCPU温度が「13℃」ww
  • 調べてみたところ、BIOSおよびRacing GT Utility のCPU温度が、実際の温度(Tdie)より20℃低く表示されているらしい。
  • 当然ファンコンも20℃低い温度をトリガーにするので、そのままではファンがフル回転せず高負荷時にサーマルスロットリングが発生する恐れがある。
  • そのため、ファンコンの動作温度を一律で20℃下げて対応。

これだけなら「BIOSTARだし縮退炉でも積もうとしたんかなあw」で終わるんですが…
HWiNFOとRacing GT UtilityでモニタリングしながらOCCTで負荷をかけ、しばらく放置したら次の問題が発生しました。

  • Racing GT Utility のCPU温度が常に「16℃」の表示のまま変わらない。(温度表示のフリーズ)
  • CPU温度が変わらないため、この状態で負荷をかけてもCPUファンの回転数が一切変化しない。
  • Racing GT Utility の System Fan 2 Speed(ケースファン)と System Fan 3 Speed(チップセットファン)の表示がおかしい。
  • これらのファンの回転数の表示は、その後いかなる操作をしても変わることはない。(回転数表示のフリーズ)
  • このとき、OCCTとHWiNFOからもそれぞれのファンの情報が消えている。
  • それ以外の、System温度、CPU Fan1 Speed、CPU Fan2 Speed、System Fan 1 Speed は正常な値が取得できており、フリーズもしていない。
  • 温度表示がフリーズしているときは、WindowsのパフォーマンスモニターのCPU温度もフリーズする。(Racing GT Utilityの問題ではない)
  • その状態で再起動してBIOSからCPU温度を見ても、同じようにフリーズしている。Windowsの問題ではない)
  • シャットダウン→起動か、スリープ→復帰をすると、正常に温度が取れるようになる。

ここまでサポートとメール5往復。
さらに返金対応のために購入店とメール2往復。
かかった時間はたっぷり1ヶ月…!

今回は故障判定で返金になりましたが、この問題はIT8625Eを搭載しているすべてのマザーボードで発生する可能性があるんじゃないですかね…
加えて、上位チップであるIT8665Eでも似たような問題が発生している報告がいくつかあります。

Temperature Sensors failing/ Fans on Max speed problem

CPU and case fans mysteriously stopping on the ASUS Prime X470-Pro

Weird sensor reports and fan controlling issues (Asus Crosshair VI Hero)

結局のところ、この問題を避けるならITEのI/Oコントローラーを積んだマザーボードを避けるのが一番の対策です。
しかし、BIOSTARのマザーボードはどれもIT8625E搭載…
なぜ…

ちなみに、Z170GT7もIT8625E搭載なのに問題が顕在化しなかったのは、
簡易水冷を導入していてCPUファンが存在しなかったことと、
ファンコンがすべてのファンを一定回転数でゆるゆる回す設定になっていたため、
温度ロックやファンセンサーロストが発生しても影響が極めて少なかったからだと推測します。

ポンコツI/Oコントローラー ITE IT8625Eを許すな!!

その後、怒りに震えながらNuvoton製のI/Oコントローラーを積んでるマザーボードを探したのは言うまでもない…!

↑M.2が3本あってVRMもつよつよ。3万円クラスでは鉄板だと思うX570マザーボードを買いました。